命をかけて公印を押す

8:10IN
 午前中は、まず、昨日メール便にて届いた合流式下水道緊急改善事業実施設計に関する協定の一部を変更する協定に公印を押印して発送する。
 当団体の文書事務の手引きでは、公印の使用については、次のように取り扱うとなっています。

 公印を使用するときは、決裁済みの文書等を添えて、公印管守者に申し出なければなりません。
 公印管守者は、公印使用の申出があったときは、決裁済みの文書等と審査照合して相違がないことを確認した上、決裁済みの文書に公印確認印を押印し、公印の使用者は、公印使用簿に所定事項を記載し、自ら押印します(公印規則第7条)。
 公印は、原則として発信者名の最後の1字の3分の1に掛けて正しく押し、その印影の右端が1字分空くようにします。

 まあ、最後の1字の3分の1に掛けて正しく押しというのは、なかなか難しいもので、実際は、最後の1字の2分の1程度に掛けてくらいで良いと思っています。
 某市への派遣で文書法規を担当しているとき、こんな職員に出会いました。

 新採の職員が、アルバイトさんに公印の押印方法を教えに、総務課に公印の押印に来ました。
 職員:「**さん、公印をお願いします。」
 僕:「どうぞ、まず決裁を確認しますね。」 決裁区分、財務審査の有無、決裁日との整合などをチェックする。
 僕:「どうぞ、問題ないので押印してください。」
 職員:「じゃあ、まず僕が押すから見ていてね。」とアルバイトに。
 職員:「こうやって、最後の1字にこのくらい印を掛けて、しっかりと押すんだよ。」
 新採の職員は、それはゆっくりと丁寧に押印した。
 職員:「じゃあ、もう1枚の方を押してみて。」
 アルバイトさん:「はい。」
 ここで、アルバイトさんは、いとも簡単に軽くポンと押印する。
 職員:「あ〜〜、だめだよ〜。」
 職員:「公印っていうのは、命をかけて押すくらいの気持ちがないと。」
 アルバイトさん:「すいません。」
 職員:「**さん、すいません。以後、気を付けますので。」
 僕:「まあ、命をかける必要はないですけど、丁寧に押印することは大事ですね。」
 慣れてくると、公印を押印する意味など忘れて、雑になりがちが現状ですね。
帰っていく二人を見て、僕は心の中で思いっきり笑ってしまいましたが、こんな職員もいるんだとある意味感心しました。

 午後は、文書分類表の作成作業。今月末が〆切ですが、忙しくて手を付けてなかったので、大慌てで作業する。
 なんとか提出できそうですが、あまりできの良くない事務になりそうです。また、修正をしながら良いものにしていこうと思っています。
 帰り間際に、下水道使用料に係る福祉減免について、部長Mとプチ口論。(苦労が絶えません。)
17:30OUT